ポップと水玉

さすらいのポップと水玉のレビュー・感想・評価

さすらい(1957年製作の映画)
4.0
電柱、並木、畑の畝、道路のポール、スタンドの給油機、屋根から落ちる雨の滴など等間隔に並んだもののバリエーションと、道や川のように一本真っ直ぐに続くものの組み合わせが幾何学的に美しい画面を作っている。そこを、船や車や煙や汽車や人や羊やニワトリが横切っていくという構図。遠くの鉄塔や巨大な工場や濃霧はSF的なギミックでもある。すみずみまで計算された画作りが素晴らしい。音楽もいい。