むぅ

スパイダーマンのむぅのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(2002年製作の映画)
3.7
「シャザム!って言うじゃん!」

思わず友人にLINEしてしまった。
その友人は「シャザム!魔法の守護者」を翻訳し、続編の作画を手掛けている。
「シャザム!」の映画のパンフレットに解説も書いていたりする。

"なんとかマン"を"知ってるマン"になろうキャンペーンを勝手に展開している今日この頃。
"なんとかマン"の中で最も私が知識のある『スパイダーマン』
(蜘蛛に噛まれて手から糸が出るようになるマン)
『バットマン』は『バッドマン』
(ちょい悪のヒーロー...?)
『アイアンマン』は『アイアムマン』
(なぜメンズだと自己申告を...?)
と、つい最近まで思っていた私からしたら『スパイダーマン』には詳しいぜ!と言ってしまいそうなレベルの知識量なのだ。

ピーターがどうやったら手から糸が出るのか試す際に「シャザム!」と言った事で、私のテンションは上がった。
恐る恐る異国の地を訪れたら、そこで友人に出会ったくらいの嬉しさ。知っているという安心感って凄い。

そこでふと疑問に思った。

「どうしてシャザムはアベンジャーズで一緒に戦わないの?」
「シャザムは....DCだから....会社が違うの....」

"余白"たっぷりの返信がきた。
...会社っ?
アベンジャーズはauの三太郎物語と思っていたのだが、どうやらもっと奥が深かったようで。
そこから解説をして頂いた。

おそらく
「ワインってお酒?」
というレベルから
「そっか!白ワインと赤ワインは使われるブドウが違うんだね?」
くらいには知識が増えた。

そしてヒーローは、突然空からやってきて戦って去っていくという多大なる偏見を持っていた私は、『アイアンマン』と『スパイダーマン』のおかげでヒーローにはヒーローの悩みや葛藤があるのだと知る。
ちなみに"お姫様の物語"の王子様に対して、突然馬に乗ってやってくるどこの馬の骨か分からないキザな人というこれまた凄まじい偏見を持ち、お姫様もお姫様で一目惚れが過ぎるよと幼稚園のころから思っているのだが、お姫様にも王子様にもそれぞれ事情があるのかもしれないなとまで思うに至った。

『アイアンマン』のトニーと比べ、まだまだ若いピーター。
ワインのシャルドネが土壌や気候によって味わいが変化するように、これから出会うヴィランや様々なシチュエーションでどんどん成長していくのかな?と思った。
だとしたら、とっても楽しみ。

私のアメコミ映画史に光が。
まだ『2001年宇宙の旅』のモノリスを前にした猿人レベルだが、アメコミに詳しいモノリス友人がいるなんて何とラッキーな。
むぅ

むぅ