mingo

大江戸五人男のmingoのレビュー・感想・評価

大江戸五人男(1951年製作の映画)
3.9
歌舞伎の見せ方が素晴らしいのはもちろんのこと芝居と映画双方で愉しめるようにエンタメとしても機能、伊藤大輔の手腕たるや。高峰三枝子がお皿を数える中盤から俄然面白くなるがお皿を割って井戸に落下死するときの間の張り詰め方や、長兵衛が眠る棺を抱えた葬列のラストで泣き崩れる高橋貞二に阪妻の妻お兼山田五十鈴が放つ台詞「街がだんだん明るくなってくよ」に救われる。大いなる男気と町衆への思いやりによって訪れた平和を持続するには次の世代に託すことが大切なんだと銀幕から受け取った。
mingo

mingo