安堵霊タラコフスキー

シシリーの黒い霧の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

シシリーの黒い霧(1962年製作の映画)
4.8
フランチェスコ・ロージの作品で一番好きかも。

緊迫感を持ちつつも美しいモノクロにネオレアリズモを継承したかのような迫真の演出、そして臨場感が尋常じゃない戦闘シーンには大いに心が揺さぶられた。

若干中弛みする場面もチラホラあったけど、上記の良い点がそれを十分に払拭してるし、壮絶なラストにも目を見張るものがあった。

キャリアを経るにつれドラマ要素が強くなり作風も演出も緩くなっていった感のあるロージ作品だけど、60年代のは強度のあるものが多くてやはり好き。