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制服の処女のnatsumiのレビュー・感想・評価

制服の処女(1931年製作の映画)
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全寮制の女子校に入学させられたマヌエラは、学校のアイドル的な存在の担任の女教師に恋をする。同性愛を描いた最も初期の映画のひとつとされているのは知っていたけれど、ここまでガッツリ描いているとは思っていなかった。それでいてキャストが全員女性、監督も脚本も女性というこの作品が1930年に制作されたの本当に凄すぎる… 厳しい寮でも女の子たちがギャーギャー騒いで楽しそうにしている様子が100年前の作品とは思えないくらいリアルで微笑ましい。(どの時代でも子供達は似たような感じではあるんだろうけれどそういう描写がこの時代だとなかなかないため。)教師役のドロテア・ウィークの冷めた眼差しが美しい、そら惚れるわな。校舎の廊下のアーチ壁、大きな吹き抜けの螺旋階段やチェッカーボードタイルの床などの建築にストライプの制服と画も観てて楽しい。この作品がナチスに燃やされなくてよかった。
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