『カラミティ・ジェーン』
原題Calamity Jane.
製作年1953年。上映時間101分。

ドリス・デイが主演する色彩ミュージカル。
ドリス・デイって女優さんは、
“永遠なる隣のお嬢さん”ってニックネームらしいんすが、今作品にはピッタリでした。
2019年97歳で亡くなられたそうやけど大往生かな。
余談ながら今流行りのワンテイク録音は今に始まったことじゃないけど、ドリス・デイは、ワンテイクで『シークレット・ラヴ』を録音したそう👏。
この曲はマンディ・ムーアがカバーした方なら記憶にあったかな。　
また、今作品はウィリアム・ジャコブスが1953年に製作した作品で、
ジェームズ・オハンロンの脚本から『獅子王リチャード』のデイヴィッド・バトラーが監督。
あら？全く今作品見るまでお初の人が多い。
無知は悲しい🥺。
撮影は『コマンド』のウィルフリッド・Ｍ・クライン、
音楽は『スタア誕生(1954)』のレイ・ハインドーフ。
ドリス・デイ以下、
「掠奪された七人の花嫁」のハワード・キール、
「謎のモルグ街」のアリン・アン・マクレリー、
「長い灰色の線」のフィリップ・ケイリー、
「フェザー河の襲撃」のディック・ウェッソン、ポール・ハーヴェイなどが出演するって初見の女優俳優さんばかりでした。

NHK BS プレミアムの昼の映画作品はまり始めて、番組チェックしてた作品。
んで、今作品は、半世紀以上経った今でも個人的には持ちこたえる楽しいミュージカルでした。
なにより、ドリス・デイの歌、ダンス、演技、コメディアンとしての才能を全てを見せてくれる素晴らしい作品です(これから彼女の作品に触れ云い切れることやけど)。
まぁタイムリーで知らなくても、また、小生の様に初見の俳優陣の演技だとしても豪華なキャストで構成されてるのは本作を見れば一目瞭然。
スタイリッシュなエンターテイメントの傑作やと思います。
ドリス・デイは、誰よりも上手に銃を撃ち、馬に乗ることができ、勇気があり、さらには女子らしい才能を身につけた、荒削りなカラミティ・ジェーンを、巧みに演技で演じてました。
ワイルド・ビル・ヒコックの愛を得て、カラミティは "レディ "であることを学んでいくんやけど、決して彼女の "男性的 "な側面が損なわれるわけじゃない。
ハワード・キールは赤ん坊を連れたスクワウ(ネイティブアメリカンの衣装)に扮し、
ドリス・デイは男装して走り回り、
ドラァグアクト(演技を邪魔する演技)をする俳優、
舞台で成功するために別の人格を装う女性メイドなど、
今作品はショービズ、
キャンプに、
グラマーと、
オールドウェストの騒々しいエネルギーを混ぜ合わせた、これまでに見たことのないような作品でした。
キールとデイの滑らかな歌声はもちろん、ウィットに富んだ歌の数々も今作品と出会えたのは嬉しい事でしたし、楽しい映画でした。

余談ですが、今作品は、ハリウッドが真実を切り刻むことの完璧な例なんかな。
純粋なエンタメ西部劇ミュージカルとして見るものであり、描かれている人々についての歴史的な正確さは完全に無視していいんかな(ググってみて感じた)。
ただ、カラミティ・ジェーン(本名マーサ・ジェーン・カナリー法廷の疫病神 (court calamityとして、彼女が法廷内の野郎どもを怒らせ続けた結果、野郎陣から彼女への警告として付けられた名前だと云われている)やワイルド・ビル・ヒコック(ジェームズ・バトラー・ヒコックが正式名称)は実在の人物やけど。
西部劇の伝説として、民話や昔譚、あからさまな嘘は、事実を見えなくしてしまう。
彼らに関するすべての真実てのは、おそらく知られることはないとは思う。 脚本じゃ、ワイルド・ビル・ヒコックを正直で高潔な紳士的な人物とし、カラミティ・ジェーンを道化師、吹聴者、嘘つき、茶番劇と表現しています。
ハリウッドは人々を混同しているとこがある。
確かにワイルド・ビル・ヒコックは、スカウトマン(主に入隊適齢期の青少年たち((州により異なるが概ね17歳前後で高校卒業程度))に年齢的に近い若手の下士官兵たちがその任務スカウトに当たる)として活躍し、インディアン(ネイティブアメリカンですが差別としての意図はありませんので)との戦いにも参加し、.多くの功績を残しました。
しかし、彼は自分の偉業を誇張して語ることでも知られており、功績を捏造し、スカウトというよりは軍のバッファロー・ハンターであり、酒を飲み、喧嘩をし、銃撃戦を繰り広げ、常習的に法律問題を起こしていた。
要するに、辺境を飛び出したカラフルで無法な野生のフロンティアマンだったんが実情なんかな。
カラミティ・ジェーンは、洗練された上品な女子やとは写真や文献みるかぎりじゃ感じないけど、困っている人や病気の人には寛大やったみたいです。
実際、彼女は男尊女卑の世の中で、ほとんどの野郎どもの活動を凌駕していた。
そのため、多くの人は彼女の功績を単純に否定、時代もそうやし、地域的に当然かな。
また、彼女は当時の野郎のように、自分自身についていくつかの嘘をついていた。
余談が過ぎますが、彼女は米国陸軍で6年間、スカウトとして働いていたそうで、これは非常に危険な仕事で、土地やインディアンに関する知識、荒野でのサバイバル技術、そして生き延びるための殺人テクが要求されてた。
生き残るだけでは不十分で、戦闘に参加するだけでなく、自分の立場を維持するために正確で有益な報告が必要であったことを忘れてはならないかな。カラミティ・ジェーンは、デッドウッド駅馬車の運転手が殺された後、手綱を握って乗客を救った。
(ほとんどの野郎は駅馬車を運転する技術を持っていなかったから。)
彼女は天然痘の流行時に鉱夫たちを看護した。
彼女は射撃がとても上手かった。
彼女は、バーでも乱闘でも自分の力を発揮し、女子側の仕事もこなすことができた。
等々知れば知るほどパワフルな女子
彼女はもともと、バッファロー・ビルのワイルド・ウェスト・ショーに西部の伝説、射撃の名手、トリック・ライダーとして参加してたが、最終的には余興のアトラクションとなり、酒と喧嘩のやり過ぎぎで解雇された。
彼女は最終的に結婚したんやけど、ワイルド・ビル・ヒコックじゃないんだなぁ。
(彼女は結婚したと主張しているが、十分な証拠はない）
彼女がヒコックに夢中になっていたが、彼は彼女に興味を示さなかったということを裏付ける報告書は数多くある。
カラミティ・ジェーンは様々な才能を持ったユニークな人物で、冒険と危険に取り憑かれていたが、思いやりもあり、決して安らぎを得ることはできなかった。
彼女は酔った勢いで肺炎で亡くなったそうです。

アメリカ開拓時代の田舎町を舞台にした異色ミュージカル作品。　

男勝りの活発で勝ち気な娘ジェーンは、デッドウッドという小さな田舎町で銃を片手に飛び回っていた。
彼女には幼馴染でポーカー好きの男友達のヒコックがいる一方で、砦を守る軍人のギルマーティン中尉に恋心を抱いていた。
町の男たちはタバコのおまけのカードを楽しみにしていた。
中でも歌手のアデレイド・アダムズのカードは注目の的。
話のはずみでジェーンはアデレイド・アダムズを連れて来ると町の男たちに啖呵を切ってしまい、彼女が公演しているシカゴまで行くが、アダムズの付き人のケティをまちがえて連れてきてしまう。
可愛いケティの歌と踊りは男たちの注目の的になり、ヒコックやギルマーティン大尉も彼女に夢中になる。
一方で、ケティはジェーンが住むあばら小屋に二人で一緒に住むことになるのだが.......　　　

ボーイッシュな威勢のよい年頃の娘が繰り広げるユーモアいっぱいの明るい作品。
あばら小屋が「カラム&ケティー」の素敵なシェアハウスへの変身も可愛らしい。
軽快な音楽のミュージカルですが、ミュージカル部分は少なめなので、ミュージカルが苦手な方でも楽します♪
主演のドリス・デイの魅力が詰まったテンポよい爽快な作品で、観終わった後に幸せいっぱいな気持ちになれる素敵な秀作です。　　

「JUST HITCH ED」駅馬車　　

BS TVで鑑賞　　　
第26回 アカデミー賞にて主題歌賞を受賞（1954年）

• #駅馬車
• #タバコのおまけ
• #新婚ホヤホヤ

ミュージカルは心と眼の栄養剤。時々観ては元気もらいます。
そこの元気の無いあなた、もし試した事なければ騙されたと思って是非一度昔のミュージカル観てみて下さい。

本作も唄あり踊りあり恋あり。
とにかく西部劇で鉄砲を撃っても血なまぐさくないのが良い。
安心して観ていられる。
特に最後の「Secret love」は名曲。

男勝りで女性らしさを知らずに育ったカラミティージェーン。
ついつい勢いで安請け合いして酒場の出し物に出演する女優をシカゴに探しに行くことなった。
しかしジェーンは間違えて女優のメイドのケティを連れてきてしまう。だが、ケティのショーが受けて瞬く間に街の人気者。秘かに心に思っていたビルやギルマーティンまでが彼女に夢中。心中穏やかならぬジェーンだったが、ケティーに女らしさを教わり生まれ変わる。果たしてジェーンの恋の行方はどうなるのか？

ちなみにカラミティー・ジェーンは実在の人物です。

タイムトラベル・映画情報のブログもやってますので宜しく。
http://blog.livedoor.jp/filmactors/