たてぃ

離愁のたてぃのレビュー・感想・評価

離愁(1973年製作の映画)
4.0
うーん、泣いた…(T_T)…第二次世界大戦時に出会い、ナチスにより引き裂かれた愛…フランス映画だと「海の沈黙」、「ルシアンの青春」に続きこの作品も良いですね…

フランス北部の村に住む主人公の男。だが、ナチスドイツが攻めてくるため列車による南部への避難を余儀なくされる。身重の妻と娘は一等車、主人公は貨物車両…そこへ同じ車両に美しい女性が乗り込む。移動途中、一等車と貨物車両が分離され、異なる行き先となり、主人公と妻&娘は離れ離れ…そして主人公と美女が少しづつ惹かれ合っていき…

第二次世界大戦が舞台のフランス映画をいろいろ観てきましたが、この作品を観て「勝手に三部作」が見つかったような気がします…

1.大戦初期:離愁(フランス人男性&ドイツ系ユダヤ人女性※既婚者同士)→大人の恋愛
2.大戦中期:海の沈黙(フランス人女性&ドイツ人男性※結婚適齢者同士)→プラトニックラブ
3.大戦後期:ルシアンの青春(フランス人男性&ドイツ系ユダヤ人女性※若者同士)→強制と生き残るための愛

恋愛要素が強いのは当作品で他の二つはメインではありませんが、恋愛も描かれてます。キエシロフスキー監督のトリコロール三部作じゃないですけど、各作品とも色があるなぁ…(^_^;)
たてぃ

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