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日本一のホラ吹き男のlarabeeのレビュー・感想・評価

日本一のホラ吹き男(1964年製作の映画)
3.7
【相変わらずの等ちゃん】

ある時、先祖伝来の古文を見つけた初等(はじめ ひとし)。その古文書には、先祖がホラ吹きであった事実と、吹いたホラは実現すると言った内容が記載されていた。

早速先祖に倣ってホラを吹いてそれを実現しようとする等。難関と言われている大企業の入社試験に「絶対合格する」とホラを吹いて挑戦。結果は当然不合格なのだが、守衛のバイトとして潜り込み、ホラを吹きまくって本採用。その後も吹くホラ吹くホラ全て実現し、初等(はじめひとし)は出世街道まっしぐら!

古澤憲吾+植木等の黄金コンビ作品。シリーズ作品は無責任、ゴリガン、ホラ吹き等々アプローチは異なるが、調子良く上り詰める様はどれも一緒で観ていて気持ちがいい。タイトルは変えているのに中身は全部一緒(笑)。でもそこがいいねんなぁ。

そしていつ観ても素晴らしいと思うのは、植木等演じる男が成功するのも全て理にかなっているところ。

しっかりマーケティングしてたり、社調整してたり、腹括って交渉してたり。サラリーマンの私から見ても、戦略と戦術がお見事なんです。

だから等が成功するのも当然なんです。そして一番素晴らしいのは、どんな困難が待ってても全てポジティブに対応していこうという姿勢。

この時代、日本はまだまだ成長途上にあったけど、勢いだけはあったんだな、やはり凄かったんだなと思わせる作品。

等は単に調子いいだけでなく、サラリーマンとしての能力を兼ね備えていることを実感させて頂きました。
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