にょいりん

夜の河のにょいりんのレビュー・感想・評価

夜の河(1956年製作の映画)
4.5
一見大人しく見える着物美人だけど芯がスッと通って凛々しい主人公を演じる山本富士子が素晴らしい
昼のシーンでは当時の京都の風景でノスタルジックな気分になれて、夜のシーンでは旅館の室内や夜行列車の食堂車が淡い色に照らされてロマンティックに浸れる
主人公が蝋染め職人だけあって身につける着物も美しいし、そんな美意識が画面全体に行き届いているのでベタなメロドラマな展開でも全てのシーンで目が離せなかった