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ふたりのベロニカのAKALIVEのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
5.0
同じヒト 違う場所 干渉し合う 大いなる謎


私は霊感があるの

いつも別の場所にいるような気がしてたの

感じるの

何となく先のことが分かるのよ


それぞれの出自が全く違うのに、それぞれが干渉し合うことなど、あり得るのだろうか????

信じられない映画でした。。。

この映画以上の謎は無い…


これは感情についての映画です。。。

思わず舌を巻くポーランドのWeronikaの絶唱

Father John Mistyの「Pure Comedy」(2017) https://open.spotify.com/track/4kM5lBwpG1DEH9FNTsOyGP?si=cj9H1OMGRuuuYKnbJmqR0g を聴いた時、思わず圧倒される感覚、身体中に電気が走り、動けなくなる……自分はこの世にたった1人の存在だという気がしないんだ……言葉も、文化も、複雑に細断されたこの世界で、何がこの歌い手と自分を繋いだ(驚&泣)のだろう????

この映画が100万レビューされるまで死ねない。


僕は霊感がある

いつも別の場所にいるような気がしてた

感じるんだ

何となく先のことが分かる


彼女は美しい。。
「美しい」とは、彼女の魂のことだったのさ。

私の拙いレビューを
天使 = Bong Joon-ho に捧げます。

{引用してみてよ}
{彼の声が聴こえたら良いなぁ}
{これだね}

Thank you so much. When I was young and studying cinema, there was a saying that I carved deep into my heart, which is that "The most personal is the most creative."

ありがとうございます。 若くして映画を勉強していた頃 心に刻み込んだ格言があります 「最も個人的なものは最も創造的である」というものです

That quote is from our great Martin Scorsese. When I was in school, I studied Martin Scorsese's films. Just to be nominated was a huge honor. I never thought I would win.

それは偉大なマーティン・スコセッシの言葉です。 私は学生時代、マーティン・スコセッシの映画を勉強しました。 ノミネートされたことはとても名誉なことでした。 受賞するとは思ってもいませんでした

When people in the U.S. were not familiar with my films, Quentin [Tarantino] always put my films on his list. He's here, thank you so much. Quentin, I love you.

アメリカの人々が私の映画に馴染みがなかった時、クエンティン・[タランティーノ]はいつも私の映画をリストに入れていた。 彼が来てくれたんだ、本当にありがとう。 クエンティン、愛してるよ。

And Todd [Phillips] and Sam [Mendes], great directors that I admire. If the Academy allows, I would like to get a Texas chainsaw, split the award into five and share it with all of you.

トッド[フィリップス]とサム[メンデス]は、私が尊敬する偉大な監督です。 アカデミーが許すなら、テキサスチェーンソーを手に入れて、賞を5つに分けて、皆さんと分かち合いたい。


これは太古の昔のcommunicationとは
さらに異なる、super communication の映画化。

映像を媒介にして、きっとあなたに、届くだろう

ありとあらゆる感情が。この映画が届けようとするものは、明らかにそれ以外にない。

1つの経験が、1人の人生が、ただ1つの魂が、
(「あなたがリアルであるように。あなたが優しくあるように。さもなきゃ、俺の目の前から消えうせちまえ。」(©︎田中宗一郎))ーーこんな魂が、感情が、いくつものメディアの壁を越えて、やっとあなたに届くことを願っている。

それは、自分自身にとっては、ある意味最も重要なヒーローBeats International / Fatboy Slimこと、Norman Quentin Cookが現れるのと、ほとんど時を同じくし て い る が


大 事 な の は、Norman Cookと
Krzysztof Kieślowski監督の『La Double Vie de Véronique』(1991) とでは、生命のcommunicationについて相反する意見を述べていることです。

Norman Cookはこう言った。「僕は自分が世界を変えられるとは思ってないけど、ちょっとだけ良くすることならできるとは思ってるかもね……誰かを笑顔にできたら、僕も笑顔になる。でも、みんなをハッピーにするのは僕の仕事じゃない、趣味なんだ。例えば、誰かをスマイルさせるとかさ。それによって誰かが職を得たり、夫が暴力を振るわなくなったりするわけじゃない。でも、誰かを笑顔に出来たら、僕も嬉しくなって、笑顔になる。難しい問題を解決することは出来ないけど、ドイツ人やカナダ人をスマイルさせることは出来る。飢えをなくしたりは出来ないけど。僕が出来ることは人を笑わせることだけさ、コメディアンだからね」「音楽というのは、すべてコミュニケーションのひとつの形なんだ。そうやって始まったものだし、実際、人は太古の昔、ドラムとドラムで丘を越えてコミュニケーションを取ったりしていたんだからさ。音楽は人の心をひとつにするものだから、音楽はコミュニケーションだというのはいつも頭にあるね。前にも言ったように僕は人とコミュニケーションを取るのは好きだけど、政治家みたいにコミュニケーションに特化しているわけじゃない。僕はコミュニケーションを通じて世界を変えようとは思ってない……僕は昔は世界を変えたかったけど、今はもうそうしようとはしてない」

それに対して『La Double Vie de Véronique』は、ヒトとヒトとが対面して影響し合うのではなく、どこか遠くの、あるヒトの(振り切った)感情は、そのヒトに出逢ったことのない別のヒトの感情を震わすことができる:私たちは、はるかに、はるかに思考の下のレベルで接続されている。私たちはこのことをどこまで理解しているのか、なぜ、Krzysztof Kieślowskiが、Irène Jacobがいかに美しいか、それによって我々が映画を観ている時間を無駄にしないようにしようとしていたのか?それは つまり、何だろう❓監督が求めているのは彼女の魂なのです。監督は彼女にさまざまな表情を求めたでしょうが、ただ考えてる 顔・姿 も多い。脆さ、ロマンティック、喜び、優しさ、、内省とか 感情とか 「私たちは言葉では理解出来ない、この感覚を。すべての感情、それは芸術の中で喚起することが出来るけれど、言葉はほとんどそれを説明してくれない」という話。


答を導く鍵は🗝あなたに掛かっている。


もうじきChristopher Nolan監督の『Tenet』(2020)が公開される。TENETはこのような映画だと思っている。たとえ、予想が盛大に外れたとしても、何ひとつ後悔はしない。
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