面白くなくはないけどスッキリしない。解決しない「理不尽」を、そのまま「怖さ」や「不安」や「絶望」として受け入れるしかない「徒労」系。
「仕組み」や「手口」はある程度明らかにしてくれるものの、肝心の「謎」や「動機」については何一つ答えてくれないイケズな映画。
スリリングでサスペンスフルなんだけど、最後は放ったらかしで誰も助けてくれない後味の悪さ。
そもそも、何でこんな映画作ったんだ? 誰に対するメッセージなんだ? 闇の支配層に対して「アンタたちに勝てないのは百も承知だが、手口だけは知ってるぞ」ってことか? JFKはやっぱり公開処刑だったってことか? オリバー・ストーンが正しかったのか? 安倍首相、やっぱり前から撃たれてたってこと? ほんこんが正しかったの? 陰謀論、嫌いじゃないんだけど、自分が巻き込まれるとなったら話は別だ。
喩えて言うなら、ブレーキオイルが抜かれたと分かっている車で坂道をドライブできる根性のある人だったら楽しめる作品。
【追記】
いつの間にかベイティに統一されてたウォーレン。我々の世代から上ではビーティーだったからピンと来ないのと、作品数が少なかったのが意外。おねいちゃんとっかえひっかえしてたせいで、何かと話題にはなってたけど。
あ、おねいちゃんってのはシャーリー・マクレーンのことじゃなくて。そっちは実の「お姉ちゃん」ね。そういや、シャーリー・マクレーンが来日ライブの時に「弟とはいつでも、コンビニに行けば雑誌コーナーで会える」って言ってたわ(笑)。