だい

ストロンボリ/神の土地のだいのレビュー・感想・評価

ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)
1.2
ヴルカノ島を舞台にした「噴火山の女」(1950年2月2日公開)
ストロンボリ島を舞台にした「ストロンボリ/神の土地」(1950年2月15日公開)

という、イタリアの片田舎の火山島の映画がほぼ同時期に撮られたの何なん?
何か火山ブームでもあったんかね?


ところが、「噴火山の女」は忘れ去られた存在となり、
「ストロンボリ」は公開当時は酷評されたものの、
巨匠ロッセリーニ監督作品ということもあり、後世再評価され名作扱い。

でもな。。


ストロンボリ、出来悪すぎィィィィィ!!!!!!!


情緒不安定すぎるカリン!
結局愛が全く見えないアントニオ!!
理由もないいじめを始める島民!!!

全てが唐突すぎて必然性の欠片もないのよ…


「噴火山の女」のほうはさ、
クソ人間しか出てこなくて共感は全くできないまでも、
なぜその行動に至るかの理解はできた。

一方ストロンボリ!
共感以前にポカーン!!
全員が過程も論理もぶっ飛ばしすぎてて観衆置いてけぼりのスピードたるや!!!


終わり方も含めて、あまりにやっつけ感すぎ。


これもう、あれよな。
バーグマンがロッセリーニと映画撮りたい!
ってとこからスタートして、そのうちに不倫関係になってるから、
ロッセリーニは映画よりもバーグマンにしか興味行ってないだろ。


ロッセリーニだからネオレアリズモの名作!
ってさ、
脳死的な評価でしかないよなあ。

島の風習、労働、価値観、犯罪に至るまで、
「噴火山の女」のほうが圧倒的にきちんと描けてるやん。


こういう片田舎の排他性ってのをさ、
意地悪く、醜悪に描くのは別にいいと思うけどさ。
自分も都会育ちだから田舎の感覚理解できないとこあるし。

でもさ、
何の理由もなくただの醜悪な人たちみたく描くのは、
それは違うんじゃね?
と思うんだよなぁ。


田舎でいじめられる可哀想なバーグマン!!!キラキラ

それを演出したいだけの映画。
何だかなぁ。うーん。
だい

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