Naoya

奇跡の海のNaoyaのレビュー・感想・評価

奇跡の海(1996年製作の映画)
2.8
1970年代のスコットランド。戒律が厳しく、排他的な村で育った女性は、油田の労働者と結婚する。ラース・フォン・トリアー監督のラブストーリー作。女性の純粋で信仰心の強い愛に生きた物語になっています。排他的な土地柄、誰にも祝われなくても、2人の結婚生活が夫の出稼ぎにより難しくなっても、女性の献身的な愛の行いは強い描写が多々。そして、ある事故により2人の関係性にも変化が現れていくのだが、その変わりようも劇的ながら、真に愛する姿が変わりないのが素晴らしい。女性の心情、行動の善し悪しはあるが、愛故に生きた姿がインパクトがある。信仰心が強く描かれ、終盤でもより強く描写として描かれてはいるが、濃厚な男と女のドラマがある。ラース・フォン・トリアー監督らしい、生々しい人間ドラマになってます。女性を演じたエミリー・ワトソンの表情の豊かさと存在な演技は見応え抜群。
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