Fitzcarraldo

アースのFitzcarraldoのレビュー・感想・評価

アース(2007年製作の映画)
2.8
製作5年、撮影日数延べ2000日、撮影地全世界200か所以上というスケールで、イギリスのBBCが制作した地球上の生命の神秘に迫るドキュメンタリー。

映像は文句なく素晴らしいのだが…その一部がNHKスペシャル『プラネットアース』でも使用されているので、見たことあるなという既視感があり、新鮮さは感じない。

さらにドキュメンタリーというには脚本が練りすぎてないか?ナレーションが多めで人の手が入ってるのを意識してしまう。

画だけで勝負できたと思うけど…

ナレーション
「我々の世界は毎年変化を繰り返す」

こんなナレーション要らない。

深緑の緑から赤く染まる紅葉へとワンカットで変化する。

ナレーション
「そして厳しい冬」

紅葉から葉が落ちて禿げた山肌へと変化する。

ナレーションは全く必要ないが…
これは、どうやって撮ってるんだ?

同ポジで、同じ画角で撮れるのか?
季節の変わり目まで?何ヶ月もずっとカメラ置いておく?…いやいや風で倒れたりするだろ?CGかな?合成?よくわからない。


ナレーション
「ニューギニアには42種類のゴクラクチョウがいる」

別に何種類いようが、裏を取れるわけでもないし…こんなナレーション要らない。

ギュワンギュワンギュワンギュワンとウルトラマンが出てきそうな音を出す不思議な鳥。

カンザシフウチョウとかいうミラーボールのような派手な輝く物体を首元に装着して、バルーンスカートのように裾を広げて踊り出す鳥。コイツ面白ぇなァ…


ナレーション
「我々は惑星の"幸運な"状態が危ういことに、やっと気づいた。多様な住民たちと微妙な均衡を保って、ともに地球で暮らす気なら、すべては今まで以上に我々の手に委ねられている」

やはり脚本に手を加えすぎ。作り手の主張が前に出過ぎちゃっていて胃もたれする。
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