ざきを

灼熱の魂のざきをのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
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突然母が亡くなり、棺桶に入れないことや、墓石を建てないことなどが書かれた奇妙な遺言から父と兄がいることを知る。双子の姉弟は父と兄を見つけることで母の真実を知ることになる…1+1=1という不可解な真実とは。

後味悪いとか、暗いとか、苦しいとか、そんな言葉じゃ表せない物語。さまざまな苦境が多すぎる母ナワルの強さ、衝撃の事実を知ってもなお母の遺言を遂行しようとするジャンヌとシモンの双子の強さ。

終わらない宗教の対立、その犠牲となった者。復讐せず、対立を終わらせるのは許しのみしかない。こういう作品を観た後はいつだって宗教戦争の苦しさと、なくならない辛さを実感する。

観た後の疲労感。
観た後の放心状態。
この映画凄まじすぎて評価なんか到底できない。すごい作品を観てしまった。
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