特典に、川島雄三の現場映像があった。小柄で頭が大きくて土筆のような身体つき。
眼光鋭くカミソリのような雰囲気。しとやかな獣や雁の寺や須崎パラダイスなど名作を生んだ監督の動く映像が見られてよかった。音は無し。足を引きずる姿もなし。
映画は、テンポ良く、美術と俳優の演技が素晴らしい。大作。
森繁久彌と山田五十鈴が夫婦になって、名人芸のようなわりとりから、面白くなる！
浪速千栄子や鴈治郎、子役よかった。
若い森繁と老人、ともによかった。主演賞もの。
美術よい。東京映画の小島基司、川島とはこれだけ？。
照明も秀逸。下村一夫は大映東京。市川崑に気に入られた。
かつての日本映画は、このレベルの作品を普通に作っていた。
