衝撃を受けた「アメリカンヒストリーX」の脚本家が次に題材にしたのは、男女8人の一夜の出来事だった。当時、そこそこ人気だった役者を寄せ集めたジェネレーション映画だけど、なぜ、この題材?と思った。
男女8人がクラブでボディショットという強い酒飲んで、踊って、各々一夜限りの相手と過ごした翌朝、一人の女子が「レイプされた!」と友人宅に駆け込んでくるところから始まり、そこから時間を遡るハングオーバーっぽい構成。だがこちらはかなりシリアス。
前夜の出来事も各自の主観記憶なので真相は藪の中、、一夜限りの男女+「羅生門」といった感じでそこを監督はどちらの側にも立たず、突き放して描いている。予想通り、後味あまりよくない。
日本でも、米国でも、毎年のようにタガが外れたお調子大学生が起こすデートレイプという題材をある意味真面目に、一方では、皮肉っぽく描いた作品とも言える。