公開当時、本作に主演したフリスト・フリストフのあまりのオーラに心を打たれた。まるでやさぐれた奥田瑛二かヤン・イクチュンのようではないか。その無骨なスタイルに魅せられた。
渋谷のシアター・イメージ・フォーラムで観たのだが、ブルガリア映画でこんなのあるんだ!へぇ〜!ってなった。もうあれから10年以上経つのか…。早いな〜。
未完で終わったのが惜しまれる作品。社会の底辺に蠢くアウトサイダーの生き様という意味で『息もできない』と双璧の作品。一発撮りのインディーズ映画みたいな作風で生々しい映像と息遣いが特徴でもある。