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SUCK サック/ヴァンパイア・サックのamokのレビュー・感想・評価

3.8
悪魔に魂を売り、一夜にしてギターテクニックと名声を手に入れた伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソン。
ロックファンなら誰もが知るこの「クロスロード」の伝説をモチーフに創られた映画です。
ただし、悪魔がヴァンパイアになっています。


ビートルズの「Abbey Road」
ストーンズの「Beggars Banquet」
フーの「The Kids Are Alright」
T・レックスの「Electric Warrior」
などのジャケットデザインや、

オジー・オズボーンの生肉を投げつけるパフォーマンス(日本だとスターリンが臓物を投げてくる)
オアシス、リアム・ギャラガーの手を後ろに組んで歌う佇まい
などなど、ロックのオマージュがあちらこちらに散りばめられています。

さらに、
イギー・ポップ
アリス・クーパー
ヘンリー・ロリンズ
モービー
ら、レジェンド達ががっつり俳優として出演。

そして、映画史に残るロックキャラクター『時計じかけのオレンジ』のアレックスを演じたマルコム・マクダウェルもバンパイアハンターとして出演してます。


チープなB級感ながら、『ロッキー・ホラー・ショー』や『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を感じさせる世界観を創り上げていて、ロックファンは心を掴まれてしまうのではないでしょうか。

観る前はたいして期待していませんでしたが、なかなか面白かったです(・Д・)ノ


PS. ドラッグは「ダメ。ゼッタイ。」
この映画のラストシーンが証明しているように、一度味わってしまったらもう抜け出すことはできません。
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