マツモトタクシー

大鹿村騒動記のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

大鹿村騒動記(2011年製作の映画)
4.1
風祭善(原田芳雄)は大鹿村で鹿料理の店をやりながら大鹿歌舞伎の役者としても舞台に立っている

代々受け継がれ300年続く伝統文化
定期公演を間近に控え仲間と稽古していると能村治(岸部一徳)と風祭貴子(大楠道代)が突然現れる
善と治は幼馴染み貴子は善の妻
3人で鹿料理店を出す直前2人はこの町から駆け落ちし善を残して東京に逃げてしまう
18年前の出来事で突然の帰郷に驚く仲間達と善
治の話では貴子は記憶障害があり不安定で1人にしておけない
治の「善ちゃん、どうしようもなくて。。返す」
「元の姿にして返しやがれ❗」
怒りで殴りかかる善だった。。



阪本順治監督作品
監督が原田芳雄さんをいつか主演で撮りたいという願いが叶った作品
歌舞伎を交えながら田舎の町で巻き起こる悲喜交々の騒動記
公開3日後に原田さんが亡くなり遺作ともなった🙏

鹿料理店名が「ディア・イーター」😁笑

競演シーンは無かったけど三國連太郎さんと佐藤浩市さんが一緒だというのも感慨深い

貴子役はこの間みた「氷点」がデビュー作の大楠さん当時は安田道代さん
呆けているが昔のことはよく覚えている家のおばあちゃんもそうでした😅

その父親役が三國さん
善は義理の父にあたる
「あいつのこと今でも好きでいてやってくれてるのかい?」
その台詞がカッコ良かったなぁ😃

駆け落ちして逃げていたのが岸部さん飄々とした演技で可笑しさが増す😁
善と治と義理の父の3人のシーンもなにか可笑しい
でんでんさんや石橋蓮司さん等も安定感バッチリ😃✌️

大鹿村は実在する長野県に有る町で歌舞伎も300年ずーと絶やさず守ってきたそうエキストラで村民300人が参加

TVも何にもない時代、旅の一座が訪れて感動して自分達で始められたのかな。。ロマンを感じました☺️

ラストの歌は忌野清志郎「太陽のあたる場所」❗