ぬまち

荒野の墓標のぬまちのレビュー・感想・評価

荒野の墓標(1967年製作の映画)
4.0
ロミオとジュリエットを翻案したマカロニウエスタン。しかし前半は『怒りの荒野』をパクった師弟ものが続き、ロミジュリ成分は後半から。ところどころ変な、というか稚拙な演出が目立ち何とも微妙なんですが、最後の最後が強烈!死屍累々の中、突然、何の脈絡もなしに黒ずくめの顔面ガイコツ男が登場し、負傷したガンマンたちにトドメをさしていく。たったワンカットの登場シーンながら、全ての登場人物を食ってしまった顔面ガイコツ。おそらく超現実的な死神のイメージなんでしょうが、これまでそんな超現実的な演出が一切なかったので呆気に取られてしまった。

そういえば、酒場のシーンで無名時代のポール・ナッシーが出演。腕相撲に負けて手に釘が刺さってしまうという美味しい役どころでした。
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