兄は裏社会の人間で、弟は警官という兄弟で相反してしまう運命にあるような設定は良かった。また、兄の正体を知ってしまい、正義感から兄を許せずに憎む弟を演じたレスリー・チャンの初々しさがかなり合っていた。
銃撃戦のアクションシーンはド派手で見応えもあり、弟と兄の確執も見ているものの感情に訴えてくるものがある。
ただ、これでもかとばかりに感傷的な音楽を流してくるので少しくどさはあるがそれも狙いのうちだろうと思う。
チョウ・ユンファ主演の作品なら個人的には同年1986年の『友は風の彼方に』の方が全体的な完成度は高いように思う。
