SatoEmiko

ニーチェの馬のSatoEmikoのレビュー・感想・評価

ニーチェの馬(2011年製作の映画)
4.2
淡々と繰り返される日々の中で着実に進む終焉。
葉を砂を巻き上げ、ごうごうと吹き荒れる風。弱り行くものいわぬ馬。終わりがすぐそこまで迫ってくる、耐え難いほどの緊張感。
過酷な日々を懸命に生きているうちに、気がつけば目の前にある最期の冷酷さも恐ろしいけれど、それを目の当たりにしてもなお生きる生の強さも感じる。

観終わった後も、終焉の風が自分の周りで巻いている錯覚すら覚える、とても印象的な映画。
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