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数に溺れてのnagashingのレビュー・感想・評価

数に溺れて(1988年製作の映画)
3.5
かなり好きなグリーナウェイ。「均整な構図と統制された芝居の人工性の中で、極彩色やいかがわしい照明やエログロの官能美を露悪的に際立たせる」みたいな戦略があざとくて本来はノレないのだけど、それらすべてが数と戯れる映画全体の遊戯性の中に回収されていくので気にならない。シニカルである以上にナンセンス。死に面して花火を打ち上げることの悪趣味よりも、ただ景気よく花火が打ち上がることの楽しさがある。縄跳びをはじめとした小道具の使い方も冴えてる。
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