ゴン吉

ティアーズ・オブ・ザ・サンのゴン吉のレビュー・感想・評価

4.1
政権崩壊により取り残されたアメリカ人医師と避難民救出のために戦った8人の兵士の活躍を描いた紛争アクションドラマ。
ブルース・ウィリスが主演、モニカ・ベルッチがヒロインを演じる。

アメリカが石油利権を得ていたナイジェリアの政権が崩壊。
新政権により、現地のアメリカ人が危険にさらされることになり、海軍特殊部隊のウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)が、ジャングルの奥深くで現地の人たちの診療にあたっていたアメリカ人女性医師(モニカ・ベルッチ)と布教センターの神父、修道女の救出に向かう。
精鋭7人をひきつれ医師らと合流するも、彼女は患者を置いてはいけないと救出を拒否。
神父たちも残留を決める。
仕方なく歩行可能な患者は助けるという条件で、女性医師とともに現地の患者をひきつれて徒歩で救出ヘリとの合流点に向かうが、ヘリは女性医師のみをピックアップする。
ヘリは現地の人たちを置き去りにしていったんは離陸するが、大尉の独断で引き返し、できる限り多くの患者を乗せて帰還させる。
大尉は部下とともに女性医師と残された患者たちを連れて徒歩でカメルーン国境を目指すも新政府軍が執拗に追って来る..... 

民族問題、内政干渉、家族を人質にされやむなく裏切った者など盛沢山のテーマが詰まっている。
加えて新政府軍が執拗に追って来るのには意外な理由があり、ストーリーが益々盛り上がる。
作品前半は単なる独善的なアメリカファーストの内容かと思いきや、後半は様々な事情が交差して熱いです。
さらには敵兵と交戦して次々と命を落としていく仲間たち。
戦闘シーンも迫力の映像です。
クライマックスでは原子力空母ハリー・S・トルーマンから2機のF18 スーパーホーネット戦闘攻撃機が出撃し、久しぶりにアメリカ軍が頼もしく思えた熱い作品です。
果たして避難民や隊員たちの運命は如何に?
「自由を!」  

2023.2 地上波・テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:小寺陽子 訳)
ゴン吉

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