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女はそれを待っているのsonozyのレビュー・感想・評価

女はそれを待っている(1958年製作の映画)
4.0
イングマール・ベルイマン 1958年の作品。
英題『Brink of Life(≒ 命の瀬戸際)』
邦題は意味不明です。笑;

産婦人科で偶然同じ病室に入院した三人の女性の心理・葛藤、そして宿した“命”の運命を捉えた物語。

妊娠3ヶ月で出血し夫のエリウス教授同行で緊急入院したシシリア(イングリッド・チューリン)は、夫の愛を感じられず子供も欲しくないのではないかと不安をぶつけている。

男の子を産むと確信し、陽気なスティナ(エヴァ・ダールベック)は面会に来た夫ハリー(マックス・フォン・シドー)とも仲良く順調な家庭生活の様子だが、出産が遅れており、突然不安を感じたりもしている。

まだ幼さの残るヨルディス(ビビ・アンデショーン)の相手は以前中絶させられ、今回も責任取るつもりゼロのクソ男らしい(姿も見せず)。
実家は飛び出して連絡も取っていないし、金も無く産む気はないがカウンセラーから授かった命の大切さを説得されている。

この3人と、彼女らを見守るブリッタ看護婦。
果たして彼女たちの決断は。授かった“命”のゆくえは。。

カンヌ国際映画祭で、最優秀監督賞と、4人(主役の3人とブリッタ看護婦)が最優秀女優賞を受賞してます。

出産という経験をしない男こそが見るべき作品かも知れません。
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