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TATTOO「刺青」ありのともぞうのレビュー・感想・評価

TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)
3.2
三菱銀行の事件は自分が小学生の時。しかも、当時の実家からさほど遠くない支店で起こったということもあり、すごく記憶にある。その犯人が事件を起こすまでを描く。犯人のギラギラした感じを宇崎竜童が好演。この作品で高橋伴明監督と関根恵子が結婚したのも有名。

〈あらすじ〉
検死官が運ばれた死体を調べ、“体の特徴 刺青あり”と報告した。竹田明夫(宇崎竜童)の死体だった。15歳の時、遊興費欲しさに強盗殺人事件を引き起こした明夫は保護監察処分取り消しになった20歳の時“30歳になるまでにドデカイ事をやったる!”と誓った。それまでの生活を一変させるためにパーマをかけ、胸にボタンの刺青を入れキャバレーのボーイになった。同じ店で働くナンバーワンのホステス、三千代(関根恵子)を強引にくどき、同棲生活を始める。しかし三千代は明夫の性格についていけなくなり、別の男・鳴海のもとへ逃げてしまう。三千代を連れもどそうとするが、鳴海の気魄に負け、雨の降る中を帰って行った。明夫にはなぜ三千代が逃げたのか分からず、また四国の田舎町でひっそり暮らす母親・竹田貞子(渡辺美佐子)のためにも男をあげなければならないと思った。ボーイから転進した雇われ店長をやめ、贈答品会社とは名ばかりの取り立て屋を始めた。再会した幼なじみのタクシー運転手・島田照也(矢吹二朗)を相棒に銀行襲撃計画を練り、参考になりそうな本を読みあさり、クレー銃の練習を始めた。尻込みする島田に車の用意をさせ、30歳を過ぎようとする昭和54年1月26日、大阪市内の銀行に銃声とともに押し入った。篭城する明夫を説得する母親、そして…。深夜の列車から白い骨箱をかかえ駅に降りた母親は、明夫のかぶっていた帽子を頭にのせ、人のいなくなったベンチに座っていた。

三菱銀行人質事件
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E9%8A%80%E8%A1%8C%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
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