Jeffrey

ケマダの戦いのJeffreyのレビュー・感想・評価

ケマダの戦い(1969年製作の映画)
3.8
‪「ケマダの戦い」
‬ 数年前にキンレコから最終盤BDでポンテコルヴォ監督が金獅子に輝いた傑作アルジェの戦いが発売され、今年は遂に彼がM.ブラント主演に迎え民族独立を描く「ケマダの戦い」のBDリストア全長版が発売され届く。しかもカットされたシーンが加追加された嬉しさ。カリブ海の美し島、大地、迫力ある映像も最高。
‪冒頭、十九世紀のポルトガル領ケマダ。壮大な合唱、奴隷、支配者の描写。鉄環絞首刑、首チョンパ、荒涼な地、木香、暴力英国人…本作は植民地政策を移しつつ大英帝国が仕組む反乱を奴隷ホセと冒険家ウィリアムを軸に壮大で興奮の戦いを描く。奴隷の部族が町で文化的踊り、一種の祭り‬ ‪事をするシーンは原風景ながらに権力者の白人(英国人)達との同化描写は何とも画期的と言うか…黒人が飛道具を使い馬に乗る姿も凄い絵面だよ…音楽はモリコーネ、撮影はP.パゾリーニ作を担当するルッツォリーニで豪華なスタッフも魅力の一つで、ラストのあの結末…民族独立運動の迫力はアルジェ同様だ。‬
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