おたね

崖の上のポニョのおたねのレビュー・感想・評価

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)
3.9
十数年ぶりに鑑賞。海獣の子供よりラフな感じなのみたいなと思って選んだ。
ポニョって日本版リトル・マーメイドだったんだ………夏に屋内で見るのにかなり最適な映画では…?

改めて見ると、宮崎映画にありがちな「詳細を考えると割と謎」箇所はあるけど、圧倒的表現力で黙らせてしまう才能の暴力。
大人になってみたからこそ気づいたことたくさんある。
まず、直線が一つもないのに驚いた。全部フリーハンド。線の太さ、物の具体と抽象の行き来が気持ちいい。これは絵本映画ですわ。
津波のシーン、本当に怖いけどこんなに違う意味でどきどきする描き方するなんて。日本画のような動く絵本みたいな不思議な感覚。幼い頃に台風や雹が来るたびにどきどきしたのを思い出す。でもこれが本物の津波だと真っ黒だそうなので怖すぎる。

ポニョが船を拾い上げるシーンで「お前のせいやろがい!」て理不尽さを感じたのを思い出した。5歳に色々責任を持たせ過ぎだけどきっとリサが話しつけてるだろう。
おたね

おたね