やむちゃ

新死亡遊戯・七人のカンフーのやむちゃのレビュー・感想・評価

2.3
備忘録
いつ観たかがハッキリしないが、名画座で鑑賞。
おそらく1983〜85年の間。
飛田(西成)か塚口(尼崎)あたりの名画座で観たと思う。

ブルース・リーそっくりさんのブルース・リィ(ホー・チョンドー 何宗道)主演のカンフー映画。

ブルース・リーにそっくりな青年が主人公。
死亡遊戯を完成させるために代役を探していた映画プロデューサーに見初められるお話…だと思う。

同じブルース・リィ主演の「ブルース・リーを探せ!」以上に話や場面が突然飛ぶので、頭の中は「?」だらけだった。

オープニングは確か主人公が器械体操的な動きをしていたように思う。
その後トレーニングをしている所で声をかけられたか、襲われる(腕前のテスト?)かして、映画会社の試写室へ連れて行かれ、死亡遊戯のフィルムを見せられる…と思ったら、そこからは完成した死亡遊戯(風)の映画が始まるといった具合。
途中で現実世界に戻るシーンもなく、ずっと死亡遊戯(風)の映画を見せられて終わるという、なんとも謎な展開だった。

七人のカンフーというのは、七重の塔の番人達のことだと思うが、番人達はカンフーだけでなく、日本刀を持った日本人(風)の人や、ヨガで闘うインド人(風)の人、黒人ボクサーなどがいた。
なんとなく片腕ドラゴンの匂いがする、びっくり人間大集合的なメンツだった。
出演者もジミー・ウォング系の人が出ていたので、制作も黒社会系の会社かもしれない。

カンフーアクションも切れが悪く単調で、7人分のアクションは正直退屈だった。
塔のセットが狭くて、動きに制約があったのかも知れない。

オープニングの曲キング・オブ・カンフーだけはカッコよかった。

ブルース・リィことホー・チョンドーは、ゴールデン・ハーベストから、本家の死亡遊戯の代役に誘われたのに「ブルース・リーに失礼だから」と辞退したらしいが、なぜ本作に出演したのだろう?こっちに出る方がよっぽど失礼なような気がするが…。
殺陣師が良い作品を見るとカンフーはそれなりにできる人だし、本家に出ていたら、その後の人生は大きく変わっていたかも知れない。
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