午前十時の映画祭にて鑑賞。
強い風の音が心に残る。
あれは古くから知っている、懐かしく落ち着く音だ。
その風の中を走っている幼いアナ。
純粋さゆえに、姉のイザベルの適当な嘘を真に受け精霊の存在を信じてしまう。
フランケンシュタインと出会うアナの表情。演技を超えたリアルさがある。
これもこの映画の力になっている。
アナのフランケンシュタインは召せられてしまうけれど。
心の中で繋がっていると信じている。
最後のささやくように、精霊に語りかけるシーン。
アナがこのまま、精霊を信じ続けていてほしいと願わずにはいられなかった。
半世紀くらい前の映画だけれど。
登場人物のファッションや小物が皆、どれもおしゃれ。
静かで落ち着いた映画なので、何度も意識が飛びそうになる。
そこがまたいい。
いつかまた映画館で見られますように。