海が割れるシーンがあまりにも有名な、旧約聖書の出エジプト記を原作として制作されたスペクタクル映画。
エジプトの王子として育てられたモーゼが、実は奴隷、イスラエルの民から生まれた救世主だとわかり、砂漠に追放されます。
この前半の物語はとても分かりやすいんだけど、後半、モーゼが神の声を聞いて以降は何回見ても馴染めない。
信仰を持たない私には今ひとつ気持ちが入っていけない。
だけど、海外の映画を見ていると宗教色が濃い作品や、聖書の表現を取り入れたシーンに出会うこともあるので、知識として見ておくように心がけています。
イスラエルの民が金の子牛像で偶像崇拝しちゃった下りなんかは今回とても勉強になりました。
モーゼ役にはチャールトン・ヘストン。直近でお会いしたのは西部劇『ダンディー少佐』でしたが、この人は『ベン・ハー』のイメージが強いから、奴隷のような裸に近い衣装の方がしっくりきます。
そしてエジプトの王子ラムセス役にはユル・ブリンナー。彼もほぼ裸にアクセサリー。この二人が横並びに立ってるんだから、これだけでも芸術的で見る価値ありだと思います。