のり

生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件ののりのレビュー・感想・評価

4.0
この映画も、フィルマークスのおかげで紹介して頂きました。
新宿駅バス放火事件、1980年、8月19日
この事件は知っていましたが、その後は関心がなかったかもしれません。
6名死亡、14名重軽傷。子供も含まれていました。
本がでていたのも、映画化されていたこともしりませんでした。俳優は桃井かおり、石橋蓮司、柄本明、岸部一徳、豪華なのでびっくりしました。
当時は話題になっていたかもしれません。
被害者の杉原美津子さんは、80パーセントの火傷、1年に及ぶ入院、その治療のシーンの痛々しいこと、胸がばくばくして目を背けたくなりました。
彼女のすごいのは、加害者の丸山と面会手紙のやり取りをする。
加害者を恨むでも、憎むでもなく、もちろん色々な思いはあるはずでしょうが、

何故自分が?あの時寄り道していたら
バスにのらなかったら、、
彼女は自分の恥部までさらけ出し、客観的にみることが出来た。
彼女の元からの性格か、書くという行為からそう出来たのか?
犯人の丸山は、刑務所で首吊り自殺
不幸な生い立ち、貧しさからにしても許されない。
自分がそうなったら、怒りで犯人はもちろん、神、人生、全て恨み立ち直れるだろうか?
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