雨丘もびり

恋に焦がれての雨丘もびりのレビュー・感想・評価

恋に焦がれて(1992年製作の映画)
4.0
とてもオトナなドラマでした。
まったく私の好みなジャンルじゃないけど(何故観た?)素晴らし。
登場人物それぞれに一理持たせて、誰も悪者にしない作劇がフェア。良いっ。アマプラで観れるよーオススメです。

【親不信・子供不信の衝突が生々しい】
若い二人の恋愛を阻もうとするわからずやの大人たち。
でもさ、父親が亡くなって傷心の娘が暴走族ヘッドと毎晩おでかけイチャこきしだしたら、そりゃママはキレるわよ。ダメだってそりゃ。
しかもアンタら一線越えてからにコラ。ちゃんとしなさい。

全員、相手の話を聞かない。それは不安と防衛本能で頭がいっぱいだから。
しみじみ分かるお年頃の私です。
はーい、全員いまからHugしなさい。いーから数分Hugしなさい。言い分聞くのはそれからよ。

馬鹿と哀れの比率が6:4でブレンドされてる人々を、同情しながら鑑賞する90分。
キライになれない絶妙な塩梅で各キャラクタを演じた役者さん達が、見事でした。
やってろ、って突き放せない魅力がそれぞれにある。

以上、
まったく私の好みなジャンルじゃないけど(つくづく何故観た?)
観て良かったです。ほんと。