雪で孤立した施設で、FBI捜査官の死闘を描くポリス・サスペンスアクション作品。
シルベルター・スタローンが主演、ポリー・ウォーカーがヒロインを演じる。　

FBIのジェイク・マロイ捜査官（シルベルター・スタローン）は連続猟奇警官殺しの犯人を追っていたが、逆に恋人を殺されてしまう。
消沈して酒におぼれて心も病んでいくジェイク。
相棒が紹介してくれた警官専用の療養施設“D-TOX”に入ることになる。
しかしその直後に施設で二人が自殺と思われる死体で発見され、続いて一人また一人と命を落としていく。
はたして施設で何が起きているのか？
不審死は自殺なのかもしくは他殺なのか？　　　

雪で閉ざされ周囲から孤立した施設で次々と謎の死を遂げる入居者達に迫る危機にハラハラです。
ドリルで目を潰されたり、グロイシーンもあります。
一方で途中で真相が分かってしまうのが残念です。　
また連続猟奇警官殺しの犯人の犯行理由もよく分かりませんでした。
とは言え迫りよる恐怖とサスペンスも楽しめるポリス作品です。

2022.6　地上波・テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：古瀬由紀子）

• #バー・ドノバンズ
• #結婚指輪
• #雪で孤立した施設
• #凍った湖での釣り

警官狙いの連続猟奇殺人犯に恋人を殺されたFBI捜査官のスタローンは警官専用の精神回復施設D-TOXに入り治療に臨むのだが…というスタローン主演作の中ではかなり暗い雰囲気の作品です。

恋人の亡き骸を目にしてスタローンが泣き崩れるシーンが冒頭に置かれている時点で、本作がこれまでの彼の主演作のような観終わった後に胸が熱くなりスカッとするタイプの筋肉アクション映画ではないことが判明します。今振り返ってみると本作が公開された2002年頃は筋肉アクション俳優たちにとって1番の冬の時代で、スタローンとしてもそれまで作ってきた作品群や自身に向けられたイメージからの脱却を計ろうとして、様々なジャンルにチャレンジしたい時期だったのだと考えられます。しかし、もがいて手を出したジャンルなだけあって本作に終始漂う陰鬱な雰囲気やちっとも気持ち良くなれないアクションシーンはやはりスタローンには似合わない、と言うかスタローン映画を観てる気がしませんでした。

スタローン主演作は彼の大活躍が主軸にあるからこそ細かいことには目を瞑って楽しむことができるのですが、そんな彼らしさを捨て去った本作は物語の大きな推進力を欠いており、その代わりにストーリーを綿密に作り上げた訳でもないため、ただ鈍重で暗く楽しくもない時間が延々と続いてしまいます。せめてもう少し周りの登場人物のバックストーリーを深掘りしたり、サスペンスに繋がる様な疑わしい行動を増やしてみたり、犯人を推理するためのヒントを散りばめてみたり、何かしら観客を楽しませる工夫が欲しかったところです。ラストに待ち受ける泥臭いアクションからもカタルシスは感じられず、後味の悪さは拭い切れませんでした。

スタローンファンとして普段と違った彼の一面を見ることができた嬉しさはあったし、この時期に色々試しておいたからこそ後年は方向性を間違えずに突き進めている気もするので、価値のある作品だったとは思います。そしてこの手の終始暗い作品、今のスタローンがやったらまた違った化学反応が起きるんじゃないかなぁ…と微かな期待も募らせております🙌

【タズシネマ】午後のロードショー
スタローン映画がイマイチ刺さらないタズシネマ(名作と名高いロッキーがそもそも全然好きくないからもう重症すごめんなさい)。この作品もスタローンとそこそこのサブキャスト(脇役ファンにはたまらない)集めた午後ロー仕様。

がこれはスタローンにめづらしくソリッドシチュエーションスリラーぽくて(荒削りではあるけど)おもしろかたです。警官向け矯正施設で次々と事件が起こる(そこに至るまでの前段が長め)。はたして真犯人は誰なのか？

・ディナメイヤー(JM、SAWシリーズ)
・ロバートパトリック(T2のT1000)
・ジェフリーライト(007シリーズ、THEバットマン)
・クリスクリストファーソン(ブレイドシリーズ)
・チャールズSダットン(ゴシカ、評決のとき)
・ポリーウォーカー(タイタンの戦い、パトリオットゲーム)
・ロバートプロスキー(ラストアクションヒーロー、デッドマンウォーキング)
・スティーブンラング(ドントブリーズの盲目の達人、アバター)
・トムべレンジャー(ほぼ午後ロー専属だけどたまにインセプションとかのブロックバスターにも出てくる名俳優)

• #脇役ファン