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時計じかけのオレンジのeeのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

スタンリーキューブリックの映画はBGMがとても好き。軽快なミュージック、クラシックの重たい感じもどれもそのシーンの緊張感や明るさを持たせるもので、とても良かった。
俳優の演技!狂気じみてる
暴力、強姦、殺人と犯罪まみれの若者アレックスが仲間に裏切られ刑務所に入り、ほぼ拷問のような療法で矯正されシャバに出たところからがとても面白い。家には居場所が無く、昔はボコっていた老人たちに今はボコられ、挙句の果てに昔裏切られた仲間は警察になっていて、自分は山奥に捨てられる。途中から可哀想に思えてくる反面、自業自得なのかなーと思ってしまう。やっとのことで家に訪問出来たがそこは以前犯行を犯した家だった。そこの主人ほんとにずっと怖かった。。狂気の一言で終わらせられない恐怖、憎しみ、怒り、の全ての感情が感じられた
ラストシーンは一番難しくて、最後「やっと完璧に戻ったね」と言うシーンがあったが、これはアレックスが矯正された人間からやっと正気の人間=元の狂気なアレックスに戻ったことを意味している。結局、この映画の真理はどんな犯罪者でも人権はあるのだ!という事かな?確かに洗脳されたアレックスは自由が無く明らかに人権侵害されている状態だった。でも元の通りに戻ったということはアレックスはまた同じことを繰り返すだろう。なんか難しいなぁ。。考えさせられるスタンリーキューブリックのセンス爆発作品だった
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