まさお

未知空間の恐怖/光る眼のまさおのレビュー・感想・評価

未知空間の恐怖/光る眼(1960年製作の映画)
4.0
50年代のSF×ホラー×スリラー。

冒頭から特定の空間で町民が全員気絶するスリラー現象から始まる。気絶なのか急死なのか分からない不可思議さで序盤から引き込まれてしまう。(犬も名演技で倒れるが、思い切り寝息を立てているので、死んでいないことはすぐネタバレしてくれる)
そこからも集団懐妊や幼児の天才性を示すエピソードがあり、ジャンル映画として退屈な時間がない。それが素晴らしい。

特殊効果は邦題よろしく「光る眼」を発動する静止画しかないものの、子役たちの演技が無機質で没頭できるものであるため、SF映画の楽しみは充分に享受できる傑作だった。大人たちの次第に屈服させられる経緯や表情の変化も良い。
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