玄助

パンズ・ラビリンスの玄助のネタバレレビュー・内容・結末

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。

ダークファンタジーなるもの初めてちゃんと見た?が現実の生々しさとファンタジーを織り交ぜ、より生々しさを強調したというところだろうか。
キモさも最高。

でもレビューを見ていて違和感
ダークファンタジーと幻想という言葉が含まれるものがチラホラ。
自分は“ファンタジー”として捉えたため、パンも一連の試練も実際の世界と地続きの“事実”として捉えた。その点がファンタジーなわけである。
幻想であると捉えるならば、それはファンタジーではない。
夢物語が実際に起きるからファンタジーなのである。唯一私が幻想かもしれないと思ったのは、最後に認められたオフィリアのシーンだけだ。あれはそうあって欲しいという瀕死のオフィリアが見た幻想だと思う(ナレは視聴者にそれを委ねるためかな?)。だからこそ悲しいし、生々しいし?みんなダークファンタジーだと思うのだろう。正直ダークファンタジーって括りはあまり好きではない。バッドエンドなファンタジーでええやん。アリスはダークファンタジーか?

一つ。医者が足を切るシーン。ものすごい。
人を救うため、これを成し遂げた医者たちが過去にいたわけで、すくうためとはいえ、そのために意を決してこれをやっていたわけで、その覚悟は凄まじいし尊敬します。
玄助

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