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パンズ・ラビリンスのかのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
5.0
見るたびに深みが増す良作。なんといってもファンタジーとスペイン内戦を並行して描いたことが大きく、おとぎ話にすぎないという子供への批判は、そのまま、「神話」を掲げて戦争をおこなう大人への批判として機能する。最後のシーンは、「わたしたちがすべての死者たちのために抱く、救済への希望」という、ベンヤミンの歴史叙述のテーゼを思い出す。
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