さくらえび

緋牡丹博徒のさくらえびのレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)
4.3
九州熊本矢野組の組長である父の仇を討つために、肩に緋牡丹の刺青をいれ男勝りに生きるお竜の物語。

藤純子さん演じるお竜が魅力的すぎて、たまらんかった。仁義を切るときの男らしさ、子分を思うときの女らしさ。緋牡丹の刺青の男らしさと、共に見える柔肌の女らしさ。この映画一本の中でお竜の持つ二面性が見事に表現されていたと思う。
夫婦の盃を申し込まれたのに、勘違いして兄弟分の盃を交わすお竜さんは凄い可愛かった。九州弁も素敵。

藤純子さん以外の俳優陣も豪華な顔ぶれで、魅力的なキャラクターが多い。特に着流し姿の健さんは非常にかっこいい。
若山富三郎演じる熊虎、待田京介演じる不死身の藤松も魅力的です。