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不良少女モニカのMovingMoviesのレビュー・感想・評価

不良少女モニカ(1952年製作の映画)
4.0
ベルイマンの映画は、ずるいくらいよくできている。
冒頭の場面、ハリーの勤めている陶器店のガラスを姿見にしてモニカが映る。モニカは陶器店の向かいにあるカフェに入っていく。すべてはこのカフェから始まったのだ。家財道具を購入する古道具屋のような商売だろうか、男三人もリアカーと一緒に映っている。
映画の終盤、陶器店のガラスには物語の始まりとは決定的に変わってしまった人物が映る。
この映画の入口と出口の違いを見事に印象づけていると思いました。