マイケル・J・フォックス主演。兄と共に子役タレント専門の芸能事務所を経営するもなかなか厳しい状況にある男マイキーがある日スリをはたらく女の子と出会い、というところから始まる話。ハートフル的ドタバタコメディ。
タレントエージェントであり自身も元スター子役、という今作の主人公。子役上がりのマイケル・J・フォックスが自分ともちょっぴりダブるような役柄を好演。てかこのころのマイケル本当にかっちょいい。共演にはネイサン・レイン、そしてまさかの歌手シンディ・ローパー。スリの女の子に何やら才能を見出し、あれやこれやと奮闘していくわけだけど、この女の子がなんとも生意気で芸能のことにもめちゃくちゃ冷めてたりして、これを口の上手いマイキーが説得して(言いくるめて？)いく、そんな噛み合わない二人のやり取りが楽しい。で女の子のほうもずっとマセてるのかと思いきやじつはちゃんと子供らしい可愛らしい一面があったり、あと家庭の問題があったりして、一方マイキーにはやぶれかぶれの現状に悩む姿だったり過去への固執やらあったりして、人となりが後々判明していく展開が良き。そんで二人の交流の様子にも次第にほっこり。
過去にすがる姿とか、10歳の女の子への説教がどうしても自分に返ってきてしまう様とか、なんか共感してしまうのって俺だけなんだろうか。主人公の年齢設定が今の自分と近いからってのもあるかもしれない。“立派な”大人になるって難しいよねっと。そんなこんなでハートフルな場面にほんのりグッと来つつ、しかしサラッと楽しめる一本。
