ブタブタ

魔界転生のブタブタのレビュー・感想・評価

魔界転生(2003年製作の映画)
2.0
貴重な山田風太郎実写化作品。
窪塚洋介全盛期の作品。
何か若手?俳優で何故か一時的にすごいブレイクする時期があるよね、石田純一とか。
『魔界転生』は言わずと知れた?Fateの元ネタである。
死んだはずの剣豪を召喚し己の目的の為に操り戦わせる。
魔術師とサーヴァントの関係を既にやってる風太郎先生の先見性はすごい。
原作では敵側である由井正雪から最初の方に「ゲームのルール」が決められる。
柳生十兵衛を魔界転生させねばならないので殺してはダメ。
戦いは基本1対1等。
十兵衛がガンダムだとすると柳生十人衆の剣士軍団てジムを周りに配置して、魔界転生軍はいわばジオンの新型MS。
其れが次々と襲って来る。
まるでRPGゲームを小説に逆輸入した様なそれこそFateの世界何だよね~†⚔️†
なので面白くないわけが無い。
しかし、深作欣二版より原作よりな本作のつまらなさよ。
『甲賀忍法帖』を漫画化した『バジリスク~甲賀忍法帖』って超傑作を描いたせがわまさき先生の同じく漫画版『十~忍法魔界転生』は原作にほぼ忠実ながら戦闘シーンがひたすら繰り返されるだけのちっとも面白くない漫画なので、原作に忠実なほど映像化はつまらなくなるという『魔界転生』は不思議な作品である。
原作をほぼ無視でオリジナル超展開な石川賢先生による『魔界転生』は大傑作である。

窪塚洋介版『魔界転生』は東映が社運をかけた大作映画なのに『赤影REDSHADOW』に続けて大コケした。
深作欣二版に比べて唯一いいと思うのは転生した魔界衆の目が十字に(`✧ω✧)キュピ-ンと光るとこくらい。
本作は原作に忠実な為に魔界衆のメンバーは多い。
時々あるんですが昔見た映画の中身を脳内で勝手に捏造編集してる事があって、本作には登場してない柳生如雲斎を竹中直人が演じてて佐藤浩市の柳生十兵衛と将棋指してる場面があった様な記憶があるけど見たらない。
それどころか竹中直人出てない。
ラストも全て戦いが終わった所に如雲斎(竹中直人)が馬でやって来て十兵衛に
「大丈夫か(*´ω`*)」て言うと
「全て終わった(҂ з ◉)」
「いやいやまだだ(`✧ω✧)キュピ-ン」
て如雲斎も既に魔人化してるってオチだと思ってたけど見てみたらそんなシーンはないのでした。
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