ユウ

アバターのユウのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
4.2
またしても、みんな大好き野蛮な文明人タイプの悪役が活躍する映画。

この映画は本当によく出来ており、かなりの長尺でありながらそれを感じさせない展開の魅せ方は見事。
それも、スケールの大きさ、映像の綺麗さ、ストーリー的な話の肝などを効果的な演出でまとめている。

特に、件の野蛮な文明人代表とでも言うべき、過激派の大佐と人類側の穏健派である主人公ジェイクの交渉は、大佐が自身の外骨格スーツの調整を行う中で交わされる。
このシーンが映像的な迫力と同時に、アバター技術にも含まれるマン・マシン・インターフェースの行き着く先の一つを示しつつ、ストーリー的な契機も印象付けている。それでいて決して詰め込み過ぎなシーンにはなっていない。
そのシーンは、通常これくらいの長尺映画であれば中弛みを感じるような箇所にあり、それをまとめて見せたのは見事の一言である。
ユウ

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