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流れるのsajimarksのレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
4.5
傾き始めてる置屋に来た女中の目から見た流れ去る世界の日々。芸事の世界の生活感と小さな意地の悪さの表現が見事…!「はあ、」という返事の気のなさとかひゃっとなる。女優たちの仕草全てが気になる。とても面白かった。

田中絹代の女中が可憐だった。山田五十鈴の、肝心なところであの世界では優しすぎるような、作中で「一つ足りない」と言われる部分がとても瑞々しい色気になっている。どのキャラも良かった。ラストの問答にウワーって心の中でうめいた。流れていく…。
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