JTKの映画メモ

流れるのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
4.5
成瀬巳喜男作品の中にあっても、別段ドラマティックな展開があるわけでもなくかなり地味な方なんだが、何?この尋常じゃないジワリ具合。
何に、こうもジワるのか言葉にできないんだな、優れた映画になるほど。
俳優のキャラに合わせたような配役の見事さは言うまでもなく、その生き生きとした実存感に唸るばかり。
この頃の達人技を愛でるような日本映画はもっともっと観られなきゃ嘘だろう。てか、愚か。