普通のおっさんたちがギャング間のトラブルを目撃したことから命を狙われるというアクション映画。冒頭彼らの乗っていたキャンピングカーが破損していくとそれに並行して様々なトラブルが起こりドラマに緊張感が走り車が大破すると同時にギャングが襲撃するという流れは完璧だし、見知らぬ土地の裏町に迷った主人公たちが四苦八苦しながら逃亡するというストーリーも面白かったけれど敵がショボすぎるのが致命的。ギャングのボスがウィレム・デフォーもどきみたいな顔立ちで見た目はそれなりに風格があるけれど中身は『脅迫』の西村晃なみに大したことがない奴だし、その部下たちも映画を見終わるとどんな連中だったっけと記憶から消却されているレベル。終盤もこの当時のアクション映画らしい終わり方に到着しているので総じて残念な、でもテレ東のお昼に再放送されているとついつい見ちゃうようなそんな出来映えに。
主人公たちが揉めている件を無駄に長々と撮っているので観客の見る意欲を削いでいるのはいただけない、それとラストのあれはNGカットでは?
ちなみに主人公がチャーリー・シーンに似ているなと思ったら兄貴だったのかよ。