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ダンサー・イン・ザ・ダークのzaokaのレビュー・感想・評価

4.1
【トリアー監督、やっぱ鬼才/奇才!】

最近恒例のリアル金ロー
(Kahoさんコメントからのパクリw)

2000年のカンヌ2冠作品
パルムドール(最優秀作品賞)、主演女優賞

さすが鬼才/奇才トリアーの代表作!
凄まじい劇場体験だった。

(序盤/概要)
ミュージカルが好きな女性セルマは、遺伝する目の病気を患っており、息子の目を救うため、手術が出来るアメリカに2人で移住して、手術費を貯めながら生活している。

セルマの生きがいは、息子とミュージカル。
そして異国で支えてくれる仲間たち。
アメリカでずっと世話になってて一番信頼している(家も貸してくれている)ビルとリンダ。
工場で共に働く親切な友人キャシーと、セルマに想いを寄せるジェフ。

周辺に訪れる人生の波、心の弱さ、誤解、裏切り、絶望、悲哀...
セルマはその中で都度、信念に基づいた選択をしていくのだが、その先に待っている結末は、、、って話
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こんなエグくて哀しい設定や脚本は常人には作れないと思う!
(褒めてるけど、イカれてるとも感じる...💦)

壮絶な生い立ち/人生、それ故の考え方や判断(家族愛も恩義も自己否定も...)、信念と心の叫び、苦しみ、そして音楽、、、
痛烈に心を揺さぶられる💦

※現実と、ダークファンタジーと、ダークミュージカルの要素が絶妙に?融合しているのは芸術的であり、奇跡だと感じた。
それが故に、突っ込みどころもあるのに許容出来た印象。

一方でどこか異様な、嫌な感覚も残る...
(あくまで個人の見解)


主演は有名歌手のビョークで、主演女優賞も納得の怪演!
ミュージカル要素があるとはいえ、良く引き受けたね。。
カトリーヌ・ドヌーブ、デヴィッド モースも好演!

設定、脚本、演技だけでなく、、音楽/音、映像、カメラワーク、構図、演出も含めて、完成度は素晴らしい!😄
途中から圧倒されて、パルムドールも当然の傑作だなと思いながら観ていた。


胸糞で衝撃的だし、賛否ある作品だけど
(気分が悪くなる人もいると思うけど)
ミュージカルでもある本作は、絶対劇場案件だと思うから、、機会あれば劇場で観ることをオススメしたい!
(但し、自己責任で...w)


注)胸糞が苦手だったり心臓の弱い方は注意!
また落ち込んでる時に観てはダメ

補足)
僕は評判から、もっと悲惨なラストを予想しながら観てた。
そうでなければもっとショックだったと思う。
(それでも半日くらい、少し変な感覚が残ってた)


※スコアは劇場で見た結果です。
配信でコレを観るのはなかなかキツいかも...
(僕は、大昔観て途中離脱してました)
・・というか劇場で観ないと勿体ないです😄

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<(久しぶりの)シネマート新宿で鑑賞>

ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023
(上映回数が多いのはヒューマントラストシネマ渋谷)

大き目のスクリーン1(客席数 335)がほぼ満席でビックリ!
熱気ムンムンで、最後は色んな場所から嗚咽も…

※Much Thanks to ちぃちゃん、Yukiさん、JGさん

次はドッグヴィルの予定
こちらもオススメが多かったので楽しみ♪😊
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