クリーム

家庭のクリームのレビュー・感想・評価

家庭(1970年製作の映画)
3.7
ドワネルシリーズ第4弾。クリスティーヌとの結婚生活。パパになったアントワーヌ。やっぱり、相変わらず駄目男。幼少期から観て来ると仕方ないと妙に納得させられてしまうが、段々笑えなくなりつつある💦私は、完全にクリスティーヌの味方だ。まあ、面白かったけど、そろそろ変わらないとイタいオジサンにまっしぐらだ。

結婚したアントワーヌは、定職がなく、良く解らない仕事で生活している。ヴァイオリンを教える妻は真面目で優しく、子供も生まれ、父として変わらなければ行けない時期に来ているアントワーヌだが、職場で出会った日本人女性のエキゾチックな魅力に惹かれてしまい、浮気します。



ネタバレ↓



序盤は、そんな模型を動かすだけの仕事なんてあるの?と笑いながら、観ていたが、アントワーヌは、クリスティーヌが、優しいのをいいことに父親の自覚なし!職場で出会った日本女性キョーコに誘惑され浮気します。床に座って食事をする事に苦戦したり、会話が成り立たない事に苛立つアントワーヌが、間抜けで面白かったけど、あんなに素敵な妻がいるのに有り難みを解っていない残念な男。とうとう、妻とは別居状態。それでもアントワーヌを愛しているクリスティーヌが気の毒になってしまう。
そうそう、クリスティーヌのパパと女性を買うお店で、鉢合わせたのは面白かった。

愛を知らずに育ったアントワーヌは、愛が良く解らないのだろう。浮気が悪い事と言う概念もなく、クリスティーヌが、怒っているのも本当の所、解ってないのかも知れない。しかし、子供が出来たんだから、そろそろ本気出して成長してくれ!私は、クリスティーヌが、可哀想でならない。あんなに可愛いのだから、他に良い男は沢山いるハズ。クリスティーヌ、そんな男は捨てて次だ次!
愛を知らずマトモな教育を受けて来なかったアントワーヌ。彼の生活は、幸せが喜劇に変わり、悲劇になりつつある。次の結末が楽しみな様な、怖い様な…。
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