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蜘蛛巣城のざべすのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
3.8
自分にとって面白い・面白さが分からないに分かれがちな黒澤作品の『面白い』方だったぞーーー!

皆さんに好評のクライマックスも良かったんだけど、
この作品の一番のお気に入りは、魔(神を含む)との距離感を考えさせられること。
特に前半の妖のものから予言を聞かされるシーンが良かった。

やっぱね『触らぬ神に祟りなし』よ。
(あと調べたら『仏ほっとけ神かまうな』なんてことわざ・慣用句があった)

あるかないか分からない現象に、敬意を払えども耳を傾けすぎると危ないなと。
なんかそんな持論を、忠実に映像化(表現)してくれたのが嬉しかった。

あと
『夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡』
の松尾芭蕉の俳句も体現してまして、とっても“日本”に浸れた気分になれます。
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